「戸山とは」インタビュー


今年のテーマ「戸山とは」について、

様々な切り口と経験から

語っていただきました。

動画とエッセイの二本立てです!


Bar支配人の「戸山とは」

四中、戸山高校のOB.OGが運営するBarが新宿三丁目にあります。

そう、「戸山高校会員制Bar」です😀
世代を超えて、今もなお活用され、文化を継承しています。
現 支配人の中山様と、「常連」の1人松本様にパイラスクラブに感じる「戸山とは」を語っていただきました。


昭和と平成の「戸山とは」観

「戸山とは」それは世代によって違うのでしょうか?
親子で戸山高校卒業生の石村明美さん(昭和57年卒)、石村美紗さん(平成23年卒)にそれぞれの思い出や「戸山とは」を語っていただきました。

 

部活の運営方法など、変わりゆく世相を反映しているものもあれば、先生方と生徒たちの関係性など変わらないものもありました。

時代の変化と「戸山とは」を是非ご覧ください。

 


世界を知る金融マンの「戸山とは」

昭和57年卒 中島 俊浩さん

 

 【自己紹介】 

私は大学を卒業後三十数年、生命保険会社に勤務していました。キャリアでは海外分野が長く、ニューヨーク、シンガポール、オーストラリアに計12年間駐在をしました。それ以外では証券投資の仕事も長く担当しました。現在は子会社のアセットマネジメント会社に転籍し、経営全般を担当しています。海外各地で戸山高校OBの方々と知り合いになることも多く、昔話に花を咲かせたのは良い思い出になっています。 

 

【高校時代の思い出】 

私は高校に入学してからアメリカンフットボール部に所属し、高校時代は部活動一色の生活でした。戸山高校のアメフト部は自主性が重んじられており、作戦や練習方法などはOBのアドバイスも頂きながら自分たちで考えていました。また、ユニホーム、ジャンパー、トレーナーなども自分たちでデザインを決めており、そうしたことを練習後にチェリオを飲みながら議論したことはとても楽しい思い出です。 

 

【私にとって戸山高校とは】 

私の人生にとって重要であったと思うのは素晴らしい先生方との出会いです。国語で「伊豆の踊子」を半年かけて精読したり、世界史では教科書にない様々なエピソードや関連書籍を紹介いただいたり(全然読みませんでしたが。。)、多くの先生方の深い教養に触れ、中学までの勉強とは全く異なる学問の世界を垣間見ることができました。高校時代に受験勉強ばかりさせられていたら、読書や学問の面白さに気づくことは生涯無かったのではないかと思います。 

 

【後輩へのメッセージ】 

戸山高校は授業や部活動や文化祭などで生徒の自主性が重んじられていると思います。そのため自分の人生に大きな影響を及ぼすことに出会い深めることができます。また、高校時代の友人は生涯の宝物です。是非、戸山高校という素晴らしい舞台で青春を謳歌し、人生の土台を築いて頂きたいと思います。 


企業人から里山暮らしへの背中を押した「戸山とは」

昭和57年卒 西村 伊千郎さん

 

 【戸山高校の思い出】 

時折ふっと思い出す戸山高校・・せいぜい都大会2回戦止まりだったもののフットボールに熱中した反面、大抵はそれと同じくらいの比重で、みっともなく、稚拙な自分と向き合ってしまう羽目に陥ってしまう、真正面から受け止めるにはほろ苦い時代というのが正直なところです。

 

「少年」は卒業したものの「青年」というにはまだまだ無知で幼い、、それが西村君という高校生でした。。 

 

 

戸山に入学してくる生徒は、地元の中学校では勉強ができる、生徒会長や学級委員長歴任といった優等生。 僕もその一人でした。  

 

「いい大学に行っていい会社に入る、もしくは医者や弁護士のような社会的地位の高い職業に就けばOK」、ぼんやりとはしていたもののレールから外れない、リスクは回避、何とはなしにそんなステレオタイプな既成概念が刷り込まれてしまっていました。

 

 

【私にとって戸山高校とは】 

戸山高校の特色とは「自由」に集約される精神性にある、これは戸山を知るすべての関係者の賛同が得られるキーワードなのでしょう。

 

その戸山の自由な空気が、当時の僕に「ちょっとレールを逸れてみませんか」「通信簿や親の思惑からもしばらく背を向けてみませんか」「既成の枠からはみ出すのも悪くないぞ」といったことを「やってみなよ」と囁きかけてくれた、というよりも「もっとやれやれ」とけしかけてくれたやに思います。

 

戸山でのこの一歩の踏み出しが、還暦の今に至るまでの自分の来し方の始まりだったのだと今更ながら気付かされるのです。

 

 

【そして今は里山暮らしへ】

 熊野古道沿いの20戸70人余りの集落で、2年あまりコツコツ自分で造り続けた居宅や囲炉裏小屋での里山暮らしは7年目となりました。

 

チェーンソーや草刈機に耕運機、電動工具の扱い、猪や鹿の解体もおっかなびっくりでしたが、今では作業着に長靴で軽トラに乗る姿もすっかり板につきました。

 

平たく言えば「変わり者/自由人」、かっこよく言えば「UniqueでSpecial」、

そんな価値観への気付きを与えてくれた出発点が私にとっての戸山高校です。